経穴て何ですか!
有名な「足三里」という経穴(けいけつ)です。
「経穴とは、疾病の際の反応点であり、診断点であり、治療点である」と経絡経穴概論に記されています。「ツボ」をそれらしく言うと経穴になります。
松尾芭蕉は足三里に灸を据え、奥の細道を旅したそうです。『もも引の破をつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸すゆる』と読んでいるぐらい、脚の疲れに効くツボです。また足三里は、足の陽明胃経(ようめいいけい)という経絡中にある一つの経穴です。
胃経と言うぐらいですから胃腸にも効くツボです。
経絡て何ですか?
足の陽明胃経は、45穴あります。顔にある承泣(しょうきゅう)というツボから胸、お腹、太ももを通って足三里を通り足の二番目の指にある児[(れいだ)という井穴までです。
ツボとツボを結んだ線が経絡(けいらく)です。
例えば、胃経と言う電車の線があるとします。三里は駅です。大きな駅なんでしょうね!
胃経と言う路線は、脾経と言う路線に足の末梢部で乗り換え繋がります。
路線図を書くと、肺経⇒大腸経⇒胃経⇒脾経⇒心経⇒小腸経⇒膀胱経⇒腎経⇒心包経⇒三焦経⇒胆経⇒肝経⇒肺経(振り出しに戻る)⇒この路線を気を乗せた電車が環状線や山手線のようにグルグル回っていると考えます。
例えば、三里の駅でポイントが故障して電車がつかえたとします。三里辺りで気が溜まりすぎて硬くなったり、腫れたり、痛んだりします。これを実(状態)と言います。逆に三里から先は、気が流れてこなくなりエネルギー不足の状態になります。これを虚(状態)と言います。
このエネルギーバランスの崩れを正す方法が鍼灸治療でありオルゴン療法です。
井穴て何ですか?
井穴(せいけつ)と読みます。
教科書的には、「井穴は手足の先端にあって気脈の出る所であり、水流にたとえると泉の湧き出るところに当たる」と言われています。
井穴は、経絡の乗り換え駅のようなものです。乗客である気が胃経の終点の児[(れいだ)駅で脾経の始発隠白(いんぱく)駅へ乗り換えるイメージです。経絡には、胃経や脾経といったように臓腑の名前がついており、臓腑と体全体が経絡でネットワークされています。だから末梢にある井穴に刺激を与えて体の不調を治すことができるのです。
井穴刺絡
井穴刺絡(せいけつしらく)は、「素問」「霊枢」「そもん」「れいすう」(中国最古の医学書)に記されており、古来より急性治療、慢性疾患等に用いられてきた治療法です。
刺絡専用の鍼を用いて、井穴に刺鍼して点状の出血をさせる(瀉血)施術方法です。
出血と聞いて驚かれるかもしれませんが痛みは,ほとんど感じません!感じてもチクリぐらいです。専用の使い捨て鍼を使用しますので安心です。
- 痛みや神経麻痺
- 不眠・首コリ・肩こり・腰痛
- 手足のこわばり・冷え・むくみ
- 内科系疾患
- アレルギー疾患・アトピー性皮膚炎・花粉症等
自律神経の乱れが調整され、治療効果がはやく表れます。
爪もみ療法
爪もみ療法は、爪をもむことで自律神経を調整して、白血球のバランスを整え免疫力を上げるという、安保・福田先生が唱えられた誰にでもできる治療法です。
この安保・福田理論は、井穴刺絡の作用機序を現代医学的に解釈したものだと思われます。
安保徹先生
日本の医学者、医学博士、専門は免疫学、新潟大学大学院医歯学総合研究所名誉教授、日本自律神経病研究会終身名誉理事長
福田稔先生
新潟大学医学部卒、 免疫学の安保徹氏と「福田‐安保理論」を打ち立て、1996年より自律神経免疫療法を始めて、自律神経免疫治療研究会理事長を務める。
オルゴン療法
オルゴン療法は、越野稔先生が開発されたオルゴンリングと呼ばれる施術用器具で手足の末梢部を押したり擦ったりする治療法で末梢部から全身へアプローチする血流改善療法です。多数の書籍が出版されています。また様々な病気や症状の改善が報告されています。
オルゴン療法施術後に刺絡療法をプラスすれば更に治療効果が期待できます。
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